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【政倫審】🚒なぜ「一番几帳面な議員」が、開会10分前の文書で悪者にされたのか?  第二夜「鑑識」

佐野市議会政治倫理審査特別委員会〜政倫審〜 第二夜 鑑識 についてのタイトルです。

こんにちは、鈴木やすひろです。

前回の第一夜「火種」を公開いたしましたところ、大変多くの市民の皆様から「続きはまだか」「火元はどこなんだ」と温かい(そしてちょっぴり野次馬な)反響をいただきました。ありがとうございます。

さて、私の大好きな佐野ラーメンで一番やってはいけないのは「麺が伸びること」ですが、議員としての説明責任もまさに同じでございます。

しかも今回の騒動、ただの個人的な飲み会のトラブルなどではございません。なんと当時の「議長の名代(代理)」という、いわば佐野市議会の一番重い看板と暖簾(のれん)を背負った公務の席上で起きたトラブルだったというのですから、スープを吹き出すほど驚きでございます。名店の看板を掲げて出かけた先で口論となり、出汁をぶちまけて帰ってきたようなものでございますから、本来であれば即座に暖簾を下げて市民に平謝りしなければならない大失態のはずでした。

問題が起きたその時に、熱々のうちに誠実に市民へ説明を果たしていれば、スープが冷めることも、麺がドロドロに伸び切ることもなかったはずです。

ところが、3年間も丼にフタをして「なかったこと」にして放置し、麺をぐちゃぐちゃに伸ばし続けておきながら、いざ議会から「そろそろきちんと片付け(説明)をしなさい」と促された途端、あろうことか本会議開会のわずか約10分前に、「へいお待ち! 特盛の意見書一丁!」とばかりに飛び込んできてテーブルごとひっくり返そうとする……いま佐野市議会では、そんな世にも奇妙な大騒動が繰り広げられております。

前夜にお話しいたしました通り、問題の火種となったのは、9月4日の本会議開会ベルが鳴るわずか約「10分前」に議会事務局へ滑り込んできた、消防団幹部名義の2通の「意見書」でございます。

今夜はその第二夜【鑑識】。

元市議の目線から、この文書を取り巻く「ツッコミどころ満載の怪異」を、ちょっぴりユーモアを交えて鑑識してまいりたいと思います。


CONTENTS

鑑識①:開会約10分前の電撃デリバリー —— なぜそんなに急いだのか?

時計の針を、9月4日の午前9時50分に戻しましょう。
議員の皆様が議場へ入る直前、議会事務局へ猛ダッシュで飛び込んできた2通の文書。

ピザのデリバリーでも「30分前」には注文を入れるものですが、議会の歴史を揺るがす重大な意見書が、まさかの開会約10分前の電撃出前でございます。

通常、市民や団体の皆様から議会への請願や陳情は、きちんと事前に提出され、議会運営委員会などで「どう取り扱うか」をじっくり協議するのが大人のルールです。それをなぜ、息を切らしながら開会約10分前にねじ込まなければならなかったのか?

もちろん、提出された方々の純粋な胸の内までは分かりかねます。
ただ、客観的な事実とタイミングだけを並べてみますと……もし私がサスペンスドラマの脚本家であれば、ついニヤリとしながらこんな筋書きを書いてしまうところでございます。

「ひょっとして、その日の本会議で決まるはずだった『小倉議員への政倫審特別委員会の設置議決』を、議場をちょっぴりパニックに陥れることで、なんとかストップ(あるいは先送り)させたかったのかな……?」と。

「大変だ! 消防団から怒りの抗議が届いたぞ! 今日の採決は一旦ストップだ!」なんて声が控室から聞こえてきそうな、実に見事な時間差奇襲作戦。あわよくば特別委員会の設置そのものを煙に巻いてしまおうという計算が働いたのか、それとも単なる時計の見落としによる『奇跡の約10分前』だったのか——。

真相は議会の深い霧の向こうでございますが、市民がうっかり深読みしてしまっても無理はないような、あまりにも出来すぎたタイミングであったことだけは確かでございます(笑)。


鑑識②:配達人はまさかの「身内」—— 出前迅速にも程がある?

さらに味わい深いのは、その意見書を議会事務局へと持参された「配達人」の正体です。

消防団という外部団体からの声であるならば、団の関係者が届けるのが自然というもの。
ところが、汗をかきながら事務局へ持ち込まれたのは……なんと、審査対象となっている「小倉議員が所属する会派の代表議員」ご本人だったというのですから、思わず二度見してしまいました。

審査される側の、一番の身内会派のトップが直々に意見書をデリバリー。
これではまるで、「市民の自発的な声」というよりは、「うちの議員を守るための頑丈な盾を、身内総出で特急発注して配達まで完了させました」と言っているようなものでございます。あまりにも舞台裏が透けて見えすぎて、見ているこちらがちょっぴり気恥ずかしくなってまいります。


鑑識③:「受領印があるから真実だ!」という魔法のスタンプ論

そして、第2回の委員会で私が一番ズッコケそうになったのが、とある委員から飛び出したとされる名言です。

意見書の内容に事実と異なる点が多いと指摘された際、一部から「事務局が受領印を押しているのだから、書いてあることは事実だ!」という趣旨の反論があったそうでございます。

……皆様、ちょっと想像してみてください。
宅配便のお兄さんに「ハンコ(受領印)ください」と言われて押したからといって、「箱の中に入っているリンゴが本物かどうか」まで受領印が証明してくれるわけではございませんよね(笑)。

受領印はあくまで「○月○日○時○分に紙を受け取りました」という日時の証明であって、そこに書かれた中身の真実性を保証する魔法のスタンプではないのです。ベテラン顔負けの堂々たる風格をお持ちの議員さんが、まさか宅配便の受領印マジックをお使いになられるとは、議会の奥深さ(?)には感服するばかりでございます。


鑑識④:一番几帳面な人が、一番悪者にされるミステリー —— 早川議員の「地獄のハメ技コンボ」

そして、この意見書騒動を読み解く中で、元市議として最も深く同情したくなってしまうのが、制度に則って真面目に調査を進めていた議員(早川議員ら)の立ち位置でございます。

早川議員といえば、佐野市議会の中でも数字や規則を極めてロジカルに重んじる、大変几帳面な制度派として知られております。

今回の件でも、ご本人は決して秘密裏に動いていたわけではありません。
意見書には「8月上旬に呼ばれたら早川市議がいた」などとサスペンスドラマの待ち伏せのように書かれていたようですが、早川議員の手元の記録によれば、日時は8月ではなく「7月4日、14時の約束に少し遅れて14時8分から参加した」と、なんと「分単位」の几帳面すぎるメモまでしっかり残されているのです。

しかも、その席上では当事者の方から「問題のある行動だったと認識している。政倫審にかけても構わないし、証人として出てもいい」という趣旨の快諾を得ていたと記録されており、8月21日の議会代表者会議でも、各会派に対して正々堂々と提出方針を事前説明しておりました。ここまでは、どこからどう見ても完璧な「大人の正規手続き」でございます。

ところが——。
開会約10分前にあの文書が放り込まれた瞬間から、早川議員に対する「理不尽すぎるハメ技のフルコース」が炸裂いたします。

まず、意見書を開いてみれば「騙された!利用された!」の大合唱。
あろうことか、一緒に進めていたはずの同僚議員から「この件は早川議員がやっていることなので」と責任を全丸投げされた言葉までご丁寧にバッチリ文書に刻まれ、まるで早川議員ひとりが市民を騙し討ちにした「悪の首謀者」であるかのような構図に仕立て上げられてしまいました。

さらに悲劇は続きます。
大手全国紙の記者から約1時間もガッツリ取材を受け、その几帳面な時系列とメモをもとに「制度の正常化のためにやっている」と熱弁を振るい、記者からも「論理的には理解しました」と納得してもらった……はずでした。

ところが、翌朝の朝刊を開いてみたら、思わず我が目を疑ったことでしょう。
自分が1時間かけて説明した論理的な反論は見事に綺麗サッパリ削ぎ落とされ、紙面にはデカデカと「報復か」「早川市議がいた」「騙された」という意見書側の刺激的なフレーズだけが躍り、全国規模でさらし首にされるという、悪夢のようなメディアスピンの洗礼を浴びてしまったのです。

極め付けに、議長と議員宛てに出されたはずの極秘の意見書が、なぜか「佐野市内の一般市民のポストや手元に怪文書として出回っている」という怪奇現象まで発生。

分単位でメモを取り、ルール通りに根回しをし、正当な自浄作用を動かそうと一番真面目に汗をかいていた人が、気がつけば「市民を騙した極悪非道の報復議員」であるかのように街中にビラを撒かれ、新聞に晒され、議場では「受領印があるんだから事実だろ!」と詰め寄られる……。

もし私が早川議員の立場であれば、議場の真ん中で「どれだけ誠実に対応しても礼節を尽くしてくれない……!」と叫びながら、その場で枕を濡らして人間不信になっているところでございます。

本質であるはずの「3年間の説明責任」から目を背けさせるために、一番真面目に手続きを踏んだ者を悪役に仕立て上げて徹底的にタコ殴りにする。これこそが、開会約10分前の意見書とメディア連動が狙った、最も恐ろしく、そして最も姑息な「論点すり替え」の正体であったと言わざるを得ません。


結び:消防団の誇りを「議員の盾」にしてはいけない

笑い話のように語ってまいりましたが、最後にこれだけは真面目に申し上げねばなりません。

市民の命と暮らしを守るため、昼夜を問わず献身的に活動してくださっている佐野市消防団。彼らは私たちの誇りであり、街の宝です。
その消防団という尊い看板が、もしも特定の議員の倫理違反をうやむやにし、委員会の設置を邪魔するための「政治的な盾」として利用されてしまったのだとしたら……現場で真面目にホースを握っている団員さんたちに対して、これほど失礼で申し訳ないことはございません。

佐野ラーメンのスープのように、濁りのない、透き通った議会を取り戻すために。
開会約10分前の煙幕に惑わされることなく、事実に基づいた堂々たる議論が行われることを、一市民として心から願っております。

……と、本来であればここで綺麗に筆を置きたいところでございました。

しかし、どうやら佐野市議会の委員会室では、この煙幕を皮切りにさらなる「泥沼の昭和スナック劇場」の幕が開いてしまったようでございます。

【佐野市議会スマート中継】令和8年佐野市議会政治倫理審査特別委員会 ー 09月15日 佐野市議会政治倫理審査特別委員会(第3回政治倫理審査特別委員会)
https://smart.discussvision.net/smart/tenant/sano/WebView/rd/speech.html?year=2026&council_id=67&schedule_id=2&playlist_id=1&speaker_id=0

「3年前のことなんて覚えてるわけないだろ!」「今更蒸し返すな!」と、まるで名曲『3年目の浮気』をデュエットで開き直るかのような逆ギレ劇。
「別の議員を証言台に呼べ!」と壊れたテープレコーダーのように繰り返される謎の大合唱。
さらには、誰かが裏で仕込んだかのようなペーパーを必死にお経のように棒読みする議員の姿まで……。

一体なぜ、彼らはそこまでして論点をすり替え、誰を守ろうと必死になっているのか?
そして、あの場にいた重鎮の口からポロリと漏れてしまった「あれは議長代理としての出席だった」という、言い逃れ不能な決定的一言の重みとは――。

市民を置き去りにしたドタバタ劇の幕引きはいかに?
次回、いよいよ大詰めを迎える特別委員会の壮絶な攻防を、引き続きじっくりと見守ってまいりましょう。

(第3夜へ続く)

鈴木やすひろ

※本コラムは、佐野市議会公式中継・配信、報道各社の公開記事、および議員各位による公の場での発信等の公開情報に基づき、一市民・元市議としての客観的な視点から市政の現状を論評・考察するものです。

佐野市議会政治倫理審査特別委員会:
https://www.city.sano.lg.jp/sp/shigikai/10/29074.html
佐野市議会議員政治倫理条例:
https://www.city.sano.lg.jp/sp/shigikai/10/21862.html

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